警察官を名乗る男が新潟市中央区の男性の自宅に訪れキャッシュカードを窃盗

新潟警察署

新潟警察署は2日、特殊詐欺(キャッシュカード詐欺盗)被害の届出を受け、捜査を進めていると発表した。

同署によると、1日午前10時50分頃、新潟警察署を名乗る男から、「中央区で特殊詐欺があった」「何枚キャッシュカードをお持ちですか」「あなたは東京で被害に遭っている」などと被害者(70歳代、男性)の家に電話があり、午後0時頃、警視庁の警察官になりすました男(30歳代ぐらい、グレーシャツ、黒ズボン、白マスク、胸に警視庁と入ったネームプレート、大きめの手提げカバン)が被害者宅に訪れ、被害者のキャッシュカードを2枚を封筒に入れさせた。

さらに、封筒を封印するための印鑑を被害者に取りに行かせ、その隙にキャッシュカードの入った封筒を、別の封筒とすり替えて盗んだ。不審に思った被害者は、ネットバンキングにて自身の口座情報を確認し、現金が引き出されていることに気付き、自身で110番通報した。

その後の警察の調査により、盗まれたキャッシュカードを使って、県央地区のATMで現金が払い出されていることが判明した。被害金品はキャッシュカード2枚(現金約150万円払出し)。

同署は、「警察官が一般のお宅に対し、キャッシュカードの枚数確認や、暗証番号を聞き出すようなことは絶対にありません。電話口などでお金が絡む話が出てきたら、詐欺だと思って注意していただきたい」と特殊詐欺への注意と警戒を呼びかけている。

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