【名古屋場所】2年ぶり開催に尾車事業部長「心して臨む」 土俵祭りは八角理事長が大雨影響で欠席

尾車事業部長

大相撲名古場所(愛知県体育館)を初日を翌日に控えた3日、日本相撲協会の尾車事業部長(64=元大関琴風)が電話取材に応じた。

1年4か月ぶりの地方開催となる今場所は観客数を50%の約3800人で実施。力士らは番付発表後も東京で稽古を続け、親方を含む全協会員がPCR検査を受けて名古屋に移動した。尾車事業部長は「名古屋の相撲ファンの皆さんも、久しぶりに力士の顔を見られると楽しみにしている方もたくさんおられると思う。いろんな意味で2年ぶり(の名古屋場所)というのは大きいんじゃないか」と語った。

ただし、新型コロナ対策で東京と同様に朝稽古見学はできない。尾車部長は「普段なら稽古場は人でいっぱいだけど、1人もいらっしゃらないから、早く近くで稽古を見てもらえるようになりたい。でも、見に来るファンのお体も大事だし、もちろん力士もコロナにかかってもらいたくはないから今の時期は致し方ない」と話す。

一方、気温が上昇し、感染症とともに暑さ対策が求められることには「力士に限ったことではないが、両方ともに気をつけながら仕事をしていくのは大変。今年は心して臨まないといけない」と気を引き締めた。

この日は愛知県体育館で土俵祭りが行われ、出羽海担当部長(53=元幕内小城ノ花)や審判部の親方衆らが15日間の安全を祈願。八角理事長(58=元横綱北勝海)は大雨の影響で新幹線が運転見合わせとなったことで欠席した。

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