アルピーヌからF1公式セッションにデビューを果たした周冠宇「自分の走りには満足している」/F1第9戦金曜

 アルピーヌF1チームのテストドライバーであり、第9戦オーストリアGPのフリー走行1回目に出走した周冠宇は、走行を終えて、「自分の走りには満足している」と語った。

 周はアルピーヌの育成ドライバーでもあり、今年はFIA-F2に参戦して3年目のシーズンを迎えている。第3戦バクーを終えた段階でランキング首位に立っており、タイトル獲得に向け好スタートを切った形だ。

 そんな周はオーストリアGPのFP1でF1公式セッションデビューを飾ることに。フェルナンド・アロンソのマシンで29周を走り、1分6秒414という14番手タイムを記録した。FP1での走行について、周は次のように述べた。

「今日はFP1でドライブできて特別な気分だ。自分の走りにはとても満足しているし、早くからタイヤに慣れることもできた。こんなに早く期待に応えられるとは思っていなかったけれど、ミディアムタイヤでのペースはあった。今朝はフィーリングもよくて、ラップごとに自信をつけていった。その自信を着実に積み上げて、セッションをいいものにしていきたかった」

「今回の機会についてチームに感謝したい。非常に特別なものだった。みんなに満足だと思ってほしいし、今後僕のキャリアにおいてこのような瞬間がもっと増えることを願っている」

2021年F1第9戦オーストリアGP 周冠宇(アルピーヌ)

 またレーシングディレクターを務めるダビデ・ブリビオも、周の走りには満足しているとコメントした。

「実りの多い1日だったが、いつもの金曜日とは違った。第一に、今朝は周が走った。彼はいい仕事をして、ミスもせず、何度かコンペティティブなタイムを記録した。彼は自身のパフォーマンスや仕事ぶりに満足しているはずだ。そして我々も彼(のパフォーマンス)には満足している」

2021年F1第9戦オーストリアGP 周冠宇(アルピーヌ)
2021年F1第9戦オーストリアGP 周冠宇(アルピーヌ)

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