未だ納車まで1年弱! スズキ 新型ジムニー購入勢は長い納車期間を悲観的に捉えていなかった【ディーラーの声を聞いてみた】

2018年に発売してからというもの、絶大なる支持を集めているスズキ 新型ジムニー。発売当初は納車まで2年待ちとも言われていたが、現在もなお納期は1年弱というほどである。「長期間待ってでも欲しい!」というユーザーが多い裏付けでもあるワケだが、実際のところジムニーを購入する方々は納車期間についてどのように受け止めているのか? スズキディーラーにユーザーの動向を聞いてみた。

スズキ 新型ジムニー XC(5MT) ボディカラー:ミディアムグレー

発売から3年経過もジムニーの納車は未だ長い

軽自動車のジムニー、そして登録車のジムニーシエラともに現在の納車期間は1年弱

スズキ 新型ジムニーが発表されてから今年2021年で3年を迎えたモデルである。一般的に新型車が発売されると、おおよそ1年から2年にわたっていわゆる新車効果が期待できる。新車効果とは、先代モデルからの乗り換えや他銘柄からの代替えユーザーへの販売を指し、おおよそ2年もあれば一巡するというもの。イメージ的には登場から2年以上経過すれば、新車効果は薄れ納車時期も短縮するのだ。

ところが、新型ジムニーは他のクルマとは訳が違う。登場から一貫して、今なお納車まで1年という期間を要するのだった。

そこでユーザーはどのように捉えているのか? 実際に新型ジムニーを販売するスズキディーラーに聞いてみたというワケだ。

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ジムニーは指名買いがほぼ10割! だからこそ納車期間にも寛大

ライバル不在であり、ジムニーに一目惚れしたユーザーが大半を閉めるため、指名買いが多いのだった

今回聞いてみたのは東京23区に位置する某スズキアリーナ店だ。ディーラーマンによれば「ジムニーを買われる方は、指名買いがほぼ10割。そのため納車に関しても、それほど気にしている方は少ないです」と語る。

現在、ジムニーの直接的なライバルは不在であり、そのためにジムニーを買うユーザーは指名買いが多いというワケだ。そして、長い納車期間を覚悟の上で購入するひとが多いのだった。

試乗車アガリの認定中古車も人気! だが一点モノゆえ悩む方も多数

だがその一方で先のディーラーマンは「長い納車期間を聞いて、認定中古車を購入される方も少なからずいる」という。

各ディーラーで試乗車や展示車として使用していたほとんど未使用のクルマを認定中古車として販売しており、それであれば新車ほど長い納車期間を強いられないというワケだ。もっとも台数がそれほど多くなく、グレードや色まで決まっている“一点モノ”のため、いざ勧められると悩む方もまた多いようだ。

今回はスズキ 新型ジムニーを購入される方のリアルな意見をご紹介した。結論としては、メディアで騒がれているほどジムニーの納車に関して、ユーザーはそこまで悲観していないようである。もっとも一早い納車を希望する方は全員だとも思うが。

MOTAでは、今後も人気車種に関して販売現場ではどのように撮られられているのか? といったことを紹介していく予定だ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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