水槽を回遊する生き物、水中ドローンで観賞 三浦・油壺マリンパークが5日からサービス開始

サメなどが泳ぐ回遊水槽に設置された水中ドローン=京急油壺マリンパーク

 京急油壺マリンパーク(三浦市三崎町小網代)は7月5日から、パソコンやタブレットで水中ドローンを操作して回遊水槽内の生き物たちの映像を楽しむサービスを始める。9月末の閉館後も必要な餌代の工面を兼ねており、スタッフは支援を呼び掛けている。

 マリンパークは5月に閉館を発表して以来、「最後の思い出に」と来館者が急増している。一方で距離的に来館しにくい人も多く、遠隔地からも水槽内の様子を観賞できるサービスを考えた。

 回遊水槽は「魚の国」2階にある視界360度の水槽で、750トンの水量を誇る。全長3メートルのサメやエイなど約50種2千匹が展示され、迫力ある光景が来館者の人気を集めている。

 ドローンは午前9時から営業時間外の翌日午前8時まで23時間稼働する。利用者は1回につき約10分間、普段は見られない時間帯の様子も観察できる。操作するとドローン本体が左右に向きを変えるほか、レンズが移動する。

 利用料金は500円。利用する6日前以降、専用サイト(http://drone.aburatsubo.co.jp/)で予約する。

 同パークは閉館後も、生き物たちが他の水族館などに引っ越すまで飼育を続ける。アシカの場合は餌代が1頭で月に6万円ほどかかるという。スタッフは「気軽に自宅で生き物たちを観賞して」と話している。

 問い合わせは、同水族館電話046(880)0152。

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