阪神・矢野燿大監督(52)が、連敗脱出へ執念をみせた。
5―0で快勝した3日の広島戦(マツダ)、2―0とリードで迎えた7回裏のことだった。先発・伊藤将が二死満塁の一打同点のピンチを迎えると、三塁ベンチを飛び出し、自らマウンドへ。「もう思い切って! オマエに任せた」とゲキを飛ばしたのだ。
今季初となる、指揮官の異例のアクションで鼓舞された左腕は「監督さんのひと言を頂いて、自分も引き締まった」と、その思いに応え、代打・松山を二ゴロに打ち取りピンチを脱出。最大の〝ヤマ場〟を乗り切ると、直後の8回には猛虎打線が爆発した。
サンズ、マルテの両助っ人、さらに糸原の適時打で3点を追加し5―0とし突き放して試合を決めた。
デーゲームでの連敗も「4」で止める価値ある白星。猛追する巨人、ヤクルトの圧力に屈することなく、貯金を「17」とした。