新潟薬科大学(新潟市秋葉区)が新型コロナワクチンの職域接種(大学拠点接種)を開始

ワクチン接種の様子

新潟薬科大学(新潟市秋葉区)は3日、新型コロナワクチンの職域接種(大学拠点接種)を開始した。同大学の新津キャンパスを会場とし、第1回目を7月3日と4日、第2回目を7月31日と8月1日に実施する。

接種対象者は薬科大と、系列校である新潟工業短期大学、新潟医療技術専門学校(どちらも新潟市西区)に所属する学生・教職員のほか、3校の周辺地域に居住する協力会社社員の合計1,600人を予定している。

3日の接種では、800人近くの接種が完了。薬科大では1日8時間で800人のペースで接種を行い、8月1日には希望者全員の接種を完了させる予定だ。これは、少なくとも県内大学では最速となるという。

接種を急ぐ理由について薬科大は「現在、対面授業を基本としながらも、講義室の三密を回避するため、一部の授業については遠隔授業を取り入れており、学生が一日も早くキャンパスライフを通常に形に戻せるよう、他大学ではみられない集中的な接種形態を採用することになった」とコメントしている。

また薬科大学ならではの取り組みとして、ワクチンの分注(バイアル1本から10本の注射器に分ける作業)に関しては、臨床経験を有する6人の薬剤師により、薬学生の実習用に用いる「クリーンベンチ」内での無菌操作という、通常よりも極めて安全性の高い環境下で実施されている。

© にいがた経済新聞