中日・与田剛監督(55)が、3日のヤクルト戦(バンテリン)で6回途中6安打3失点KOされ、今季4敗目(5勝)を喫した小笠原慎之介投手(23)をかばった。
先発の小笠原がピリッとしない。2回に重盗を許すなど二死二、三塁とされ、8番・古賀に痛恨の中前2点適時打を浴びて先制点を献上。さらに4回には2四球と安打で無死満塁のピンチを招くと、またも古賀に中前へ適時打を許し、結局、5回0/3を6安打3失点で降板した。
4四球を与えた小笠原に対して指揮官は「四球が絡むと、そこがどうしても失点になる。それは野球の中では付き物の話。特に今年のウチは安打の後の四球、それが失点という悪い流れが付いている。連打は仕方ないが、ゾーンで勝負していく、そこが今日は一番の反省点」と指摘した。
先制点を奪われた2回に重盗を決められた場面については「ベンチからいろいろ声を出してはいたけど、捕手もあそこは走者の動きは見えるはずなので、より注意していかないと。ただ、監督としてもベンチとして防いであげないといけなかった。これは選手だけの責任ではない」と語った。
降板後、ベンチで小笠原の下へ行った与田監督は「これまであいつも本当に一生懸命頑張ってきて、勝ってきた試合もいっぱいあるし、今日のことはしっかり反省していこう」などと声をかけたという。
とはいえ、チームは1ー5で敗れ、これで引き分けを挟み5連敗。借金はついに2年ぶり10まで膨らんだ。4日にも自力Vが消滅する危機に陥っているだけに、何とか投打とも歯車を噛み合わせて連敗を阻止するしかない。