五輪カナダ代表、神奈川一番乗り 相模湖でボートチームが練習

練習のため、県立相模湖漕艇場に到着したカナダボートチームの選手たち=3日、相模原市緑区

 東京五輪に出場するカナダ代表のボートチームが2日夜、事前キャンプ地の相模原市に到着した。県内で事前キャンプを行う代表チームの中では一番乗りで、3日に同市緑区の県立相模湖漕艇場で行われた初日練習では、早速ボートを走らせるなど元気な姿を見せた。

 市によると、新型コロナウイルスの検疫検査は選手団44人全員が陰性で、体調不良を訴える選手もいないという。3日は午前7時半ごろから相模湖漕艇場でボートのセッティング作業や練習を行った。

 練習に先立ち、優勝候補の女子ペアが報道陣の取材に応じ、ヒラリー・ジャンソン選手は「準備期間が長くなったが間違いなく速くなったところを見せたい」と意気込み、ケイリー・フィルマー選手は「2人でコンビを組んで4年、どこまでいけるか試してみたい」と力強く話した。また、五輪メダリストでもあるイアン・グランベル強化部長は「世界クラスのコースで練習ができるのはありがたい」と笑顔を浮かべた。

 新型コロナの感染対策のため、選手団は全員毎日、PCR検査を実施し、専用バスで宿泊所と練習場を移動する。市の担当者は「選手団が最大限の力を発揮できるよう、しっかりサポートしたい」と話している。

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