2020年6月にフルモデルチェンジした高級SUV「トヨタ ハリアー」。実は海外に兄弟車が同時に誕生している。その名は「ヴェンザ」。ご覧の通り、新型ハリアーそのままである。同名モデルとしては2代目となるが、前モデルは全く異なるコンセプトだった。2代目ヴェンザと新型ハリアーを写真で見比べてみよう。
ちょっとプレミアムなトヨタ車、という立ち位置は兄弟車で共通
北米で発表された「トヨタ ヴェンザ」は、4代目のハリアー兄弟車である。日本仕様のハリアーはFF・4WD、そしてガソリン2リッター、2.5リッターハイブリッドとバリエーションがあるが、ヴェンザはハイブリッド+4WD（E-Four）のみの設定だ。
フロントフェンダー（タイヤ回り）にハイブリッドマークが入るのがヴェンザの見分けポイント。
そもそも写真の2台はボディカラーも同じ。実は共に愛知県内の同じトヨタ自動車工場にて生産されている。北米仕様は現地生産ではなく、輸入車という扱いになるのだった。現地生産車に比べ、ちょっとプレミアムなモデルという位置付けになる。
北米仕様はアピールがお好き！？ グレード名まで貼られる「ヴェンザ」
後ろから見ると、リアドア下部に「AWD」マークがあるのもヴェンザの特徴。またリアゲートにもグレード名などが細かく表示されており、わかりやすくアピールするのが特徴なようだ。
新型ハリアーのほうは「ハイブリッドシナジードライブ」のエンブレムと、車名エンブレムのみのシンプルさ。いっぽうでよく見ると、ドアハンドルのメッキ加飾は日本仕様だけの設定のようだ。
内装はハンドル位置以外ほとんど一緒
内装は、ステアリング位置の違い以外ほとんど一緒だが、細かく見てみるとドアのパワーウィンドウスイッチ回りの木目調の加飾など、ごくわずかながら日本仕様のほうが豪華に仕立てられていたりする。
デビューから1年が経過し、街でも随分と見かけるようになった新型ハリアー。
わかる人がわかる通好みな差別化として、北米のパーツを取り寄せ「ヴェンザ」仕様にする“エンブレムチューン”のカスタマイズがこれから密かに流行るかもしれない！？
[筆者：MOTA(モータ)編集部／撮影：島村 栄二・TOYOTA・MOTA編集部]
