バルセロナ2選手による人種差別問題がスポンサーの日本企業にも飛び火か

コナミと契約中のフランス代表・MFグリーズマン(ロイター)

スペイン1部バルセロナのフランス代表MFアントワヌ・グリーズマン(30)と同FWウスマン・デンベレ(24)による日本人に対する差別騒動がスポンサーの日本企業にも飛び火しそうだ。

英紙「デーリー・メール」などが、2人が2019年夏にバルセロナのプレシーズンツアーで来日した際に宿舎ホテルで日本人スタッフの容姿や言語を嘲笑している動画を報道。国内外で大騒動となっている。

そうした中、2人の母国であるフランスのメディア「リベラシオン」は「別のビデオであるバルセロナのツアー動画では、チームの一部メンバーと休憩している間、アジアの音でその言語をあざけるようにマネしているように見えるグリーズマンが映っている」とさらなる〝差別疑惑〟の動画を報道。そのうえでスポンサーの日本企業への影響を指摘した。

「グリーズマンは『遊戯王トレーディングカードゲーム』のアンバサダーに就任したばかり。コナミはプロエボリューションサッカー(PES)を制作しており、2022年のヘッドライナーの1人にもなる」とグリーズマンが契約するコナミを例示。また「動画が公開されて以来、多くの日本人が選手の言葉に反響を示しており、人種差別主義者であると非難している。バルセロナのメーンスポンサーの1つである日本の楽天に対応するよう呼びかけている人々もいる」とクラブスポンサーへの楽天にも騒動が飛び火する可能性を指摘した。

スペインの名門で活躍するスター選手2人による人種差別問題は、収束どころか波紋を広げる一方だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社