【陸上】2種目五輪出場の田中希実 文武両道貫く理由「離れたときの道がない」

会見した田中希実(小野市提供)

陸上女子・東京五輪1500&5000メートル代表の田中希実(21=豊田自動織機TC)が5日、地元の兵庫・小野市内でオンライン会見を行い、意気込みを口にした。

現在は同志社大スポーツ健康科学部で勉学に励む傍ら、競技に励む田中。「勉強は苦手な部分の方が多いが、逆に苦手を突き詰めたり、あとあとスポーツだけになってしまったら、スポーツから離れたときの道がないと思うので、勉強の部分もできるだけ手放さないように取り組んでいる」と明かした。

田中はトップの学生アスリートとしては珍しく、同大の陸上部ではなく、所属先で父親から指導を受ける。「自分の思いをぶつけ合える。父だからこそって部分があるのと、練習メニューも親子だからこそ、私の感覚に合った練習を組んでくれるのがメリット。また、家族の支えがないとここまで来られなかった。私はややこしい性格だが、根気強くぶつかりながらではあるが、見てもらってきた」と感謝の言葉を口にした。

21歳の若さで迎える初めての大舞台に向けては「東京五輪を単なる通過点として捉えるのではなく、一つひとつの大会に全力を注いでいる。その流れで東京五輪でも今の全力を出して、それが今後何かしらにつながっていけたら」と決意を述べた。

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