図書館の本、スマホでも読める 神奈川・平塚市がサービス開始へ

 平塚市教育委員会は7日から、電子図書館サービスを開始する。利用者は、図書館に来館しなくても携帯電話やタブレット端末を使って電子書籍を読むことができ、手軽に読書を楽しめるという。

 市教委は、図書館運営などを手掛ける民間会社に委託して市電子図書館のホームページを製作し、電子図書の閲覧や貸し出し、返却などに対応。市内に在住、在勤、在学し、市図書館の図書カードの取得が条件で、24時間無料で利用できる。図書館の蔵書でない小説やビジネス関連書、児童書を含めて376冊そろえた。貸し出し期間は2週間で、それを過ぎると自動的に返却される。

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、市教委は非来館型・非接触型の図書館サービスの導入を進めている。図書館への来館が難しい子育て世帯や障害者、仕事が忙しい勤労者らにも手軽に利用してもらい、利用者層を広げる狙いもあるという。

 市教委の担当者は「新たな読書環境を提供し、利便性を高めていきたい。これをきっかけに図書館に興味を持ってもらえれば」と話している。

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