衆院選長崎1区 自民県連、候補者の公募開始 冨岡氏長男が応募へ

公募について説明する山本幹事長=長崎市江戸町、自民党県連

 自民党長崎県連は5日、秋までに実施される次期衆院選長崎1区で不出馬を表明した同党現職、冨岡勉氏(73)=比例九州、4期目=の後任候補の公募を始めた。冨岡氏は同日、長男で大手金融機関勤務の哲平氏(42)が応募すると明らかにした。このほか国会議員の秘書を務める本県出身の男性や、女性県議が意欲を示している。
 冨岡氏によると、哲平氏は長崎市出身。青雲学園高、九州大工学部卒。現在は東京在住。冨岡氏は「長男は都市開発分野に強い。長崎の役に立ってほしい」と述べた。
 公募期間は9日まで。本県選出の国会議員、県議、市議、職域・地域支部らによる選考委員会を11日に開き、選考方法を協議する。記者会見した山本啓介県連幹事長は「長崎の将来をしっかり考え、県民を引っ張ってもらえるリーダーを募集したい。できる限り早く候補者を決定したい」と述べた。
 応募資格は、長崎とゆかりがある25歳以上の日本人で、居住地や自薦他薦は問わない。党員でなくてもいいが他党の党員は不可。「地域振興に尽力し、県民の声を真摯(しんし)に受け止める」「将来の政治を考え、情熱を持って取り組む」などの基準で審査する。
 応募書類は県連ホームページでダウンロードできる。動機や政治政策に関する小論文などが必要。9日午後5時までに県連へ郵送か持参する。問い合わせは県連(電095.822.7382)。
 長崎1区には国民民主党現職の西岡秀子氏(57)と共産党新人の安江綾子氏(44)が立候補を予定している。

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