エンゼルス・大谷翔平 ベーブ・ルース超えた!米誌が最大級評価

大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)に27歳の誕生日を迎えた。米大リーグ機構(MLB)公式ツイッターが動画とともに超異例の祝福コメントを投稿。一方、米メディアはオールスター戦(13日=同14日・デンバー)に史上初の二刀流出場する偉業を大々的に伝え、米CBSスポーツは早食い王ジョーズを食ったと速報した。

エンゼルスの公式ツイッターは大谷がベンチで笑顔でナインとハイタッチする写真とともに「お誕生日おめでとう、翔平!」と英語と日本語でお祝いコメントを掲載した。自軍の選手の誕生日を祝うのは通常のことだが、MLB公式ツイッターとなると超異例だ。大谷が投打で躍動する30秒の動画とともに「お誕生日おめでとう大谷翔平! このスーパースターを毎日見ることができて幸運です」と祝福した。二刀流で全米を席巻する大谷の存在はそれだけ大きいということだ。この投稿は公開6時間ほどで約14万人が視聴した。

大谷は4日(同5日)に発表された選手間投票でア・リーグの先発投手部門で5位の121票を得て選出された。先発野手を決めるファン投票では63%の圧倒的な得票率でア・リーグのDH部門で選ばれており、投打二刀流での出場は史上初だ。5日の米メディアはこの快挙を一斉に報じた。

米スポーツ専門局ESPN(電子版)は「大谷、MLB初の二刀流オールスターになる」、MLB公式サイトは「開拓者大谷が打者、投手として球宴へ」、ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)も「大谷翔平 投手と打者としてオールスターゲームに出場」などの見出しで特集記事を掲載。

米CBSスポーツ(電子版)は「大谷翔平とジョーイ・チェスナットが、(米独立記念日の)7月4日にスポーツの歴史を作った」と2人を紹介した。

チェスナット氏は「ジョーズ」の異名を持つ早食い男で4日にニューヨークで開催されているホットドッグ早食い競争で、2020年に自身が記録した大会記録の75個を1個上回る76個を食べて優勝した。しかし、記事で触れているのは大谷のみ。完全に食った。史上初めて、野手と投手の両方でオールスター戦に選出された大谷が「顔を上げている時は、いつも何か特別なことをしているようだ。ア・リーグMVPに輝くことは想像に難くない」などと賛辞を贈った。

米スポーツ誌のスポーツ・イラストレーテッド(電子版)は「大谷翔平はベーブ・ルースではない。彼の方が優秀だ」と題した特集を掲載した。

「彼は我々が畏敬の念を抱き、刺激を受け、混乱させる100年に一人の選手」と最大級に評価。その上で、ルースが真の二刀流としてプレーしたのは1918年と19年の218試合だとし、「その間でさえ大谷のように打ったり走ったりはしなかった」と大谷に軍配を上げた。

同誌によると同一年に10試合以上に先発登板して30本塁打以上を打った選手は大谷が史上初。ルースは18年に19試合に先発登板して11本塁打、19年は15度先発マウンドに上がり、29発放っている。また、大谷はメジャーデビューから347試合での長打率が5割5分2厘で、ルースは同じ試合数で5割4分1厘だという。

大谷は二刀流として異次元を歩んでいる。

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