高級食パンの「規格外品」でメニュー開発 フードロス削減

高級食パンを使ったピザトースト

 川崎市多摩区のカフェ「Cafeゆい~と」が、高級食パンの「規格外品」を使ったピザトーストを開発し、7日に提供を始める。店頭に出せない製品を定番メニューにアレンジし、フードロスの削減につなげている。

 高級食パンは同区の専門店「スターの昼寝」が作った商品。高級路線を踏襲しており、わずかなへこみや焼き加減のムラがあると商品から外していた。同店のオーナー(64)は「高級品なのに形が不格好なのは変だと、客から指摘を受けることもある」とし、1日当たり5~15斤のロスに頭を悩ませていた。

 こうした状況を改善しようと名乗りを上げたのは、地域で人気のカフェ「ゆい~と」。地元信用金庫の紹介で食パンの“再利用”が決まり、厚切りのパンにベーコンやタマネギ、ピーマンをトッピングしたピザトーストが誕生した。

 店長(55)は「パンの存在感に負けないよう具材を増やしたところがポイント」と説明。オーナーも「フードロスの削減につながってほしい」と話している。

 1人前580円(税込み)。問い合わせは、ゆい~と、電話044(712)0038。

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