鈴木仁、連ドラ単独初主演の「ギヴン」に確かな手応え。「一生懸命バンドやってます、お楽しみに」

FODで7月17日から配信がスタートするFODオリジナルドラマ「ギヴン」の完成発表会が開催され、主演の鈴木仁、共演のさなり、井之脇海、栁俊太郎が登壇した。

ドラマの原作は、4人のロックバンド・the seasonsのメンバーたちを中心に、彼らの恋愛や成長していく姿を繊細に描くキヅナツキ氏のBL漫画。「シェリプラス」(新書館)で2013年ハル号から連載されている人気作だ。鈴木が主人公・上ノ山立夏、さなりが佐藤真冬、井之脇が梶秋彦、栁が中山春樹をそれぞれが演じる。

鈴木は「今回初めての単独主演ということで緊張もありましたし、喜びもありました。でもこのバンドがメインであることは変わりないので、まずは4人で一つのグループを作っていきながら、この作品をよりよく盛り上げていけるように作っていければなと思いました。撮影中も楽しくて、みんなでバンドの練習もして、いいものができたんじゃないかなと思っています」と手応えを明かした。

さなりは「ドラマとか、俳優とか、演じるのが初めて。何も分からなかったので大丈夫かなと、最初は不安が大きかったんですけど、現場の方々に支えてもらって楽しく撮影できたって思いました。全く素ではないですけど、真冬に共通している部分はあるので意識しながら演じました」と振り返った。

井之脇は「友達に男性が好きな男性がいて、2020年のステイホーム中に『何を見たらいいかな?』と話していたら、『ギヴン』見たらいいよと勧められて、原作もアニメも知っていたので今回お話をいただいて、すごく縁を感じて驚きました」と話し、栁は「あまり見てる人がキュンキュンするような役ってやったことがなくて、今回やっと来たなと思ったら相手が海くん、っていう。でも違う形ですけど出演できてうれしかったです」と、井之脇との共演を喜んだ。

さらに、原作やアニメのファンからTwitterで「#ギヴンのここが好き」を募集し、多数寄せられた回答を集計してランキング形式で発表。それを基にまだ公開されていないドラマ本編映像やメーキング映像を見ながら4人でクロストークを展開した。ランキングは、1位「音楽への熱意・真冬の歌声」、2位「キャラクター」、3位「リアルな恋愛模様」、4位「すべて!!」、5位「青春」という結果に。

撮影現場でのインタビューでは、栁が「さなりくんの歌声が楽しみ。発声練習みたいなのしてるだけでうまいもんね」、監督からも「プロが出ちゃうから、プロ出さなくていいから」と言われていたさなり。本人は「自分では分からないですけど、それはそれでうれしかったです(笑)。歌が最大の見どころということも分かっているので、不安とプレッシャーがありましたが、プロとしてやっているので、見せられるところは見せていかなきゃと思いつつ、頑張ろうと思って、しっかり歌いました」と心境を語った。

ライブシーンの撮影でさなりの歌声を聴いた栁は「歌声、素晴らしかったです。ライブシーンでマイクを通して聴いた歌声は感動しました」、井之脇も「それまでは違う方の声で練習していたので、さなりさんの歌声を聴いて一段ギアが上がったと言いますか、鳥肌が立ったのを覚えています」と絶賛した。

音楽監修・楽器指導のRandeeの下でギターを学んだ鈴木は「立夏のギターのレベルは抜けていないといけないし、ただ弾くだけじゃなくて、見え方も気にしていかないといけないので。ギターはほぼ初心者だったので、基礎から教えてもらって、でも基礎だけずっとやっていても完成しないので、途中からはレベルを飛ばしてもらって、Randeeさんの手元の動画を見ながら、ほぼ指の体操をずっとしている感じでした」と熱演を報告した。

最後に「キャスト・スタッフ全員でいいものを作り上げようと、原作のファンの方に認めてもらえるよう、今編集作業をしているところだと思います。とにかくいろんな人に届けられたらなと思いますし、音楽の力でつながった4人の感覚的なつながりだったり、会話ではなく違うものでのつながりが大切になっている作品なので、そういうところも味わいながら、日常生活に置き換えて楽しんでもらえたらなと思います。一生懸命バンドやってます、お楽しみに」とメッセージを送って、締めくくった。

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