【名古屋場所】休場の貴景勝は「首に電気が走ったような痛み」 秋場所はカド番決定的

逸ノ城(手前)に負けた貴景勝は車いすで運ばれた 

大相撲名古屋場所3日目(6日、愛知県体育館)、大関貴景勝(24=常盤山)の休場を受けて、師匠の常盤山親方(60=元小結隆三杉)が電話取材に応じた。

貴景勝は2日目(5日)の幕内逸ノ城(28=湊)戦で首を負傷。この日、日本相撲協会に「頸椎椎間板ヘルニアによる神経根症で7月5日より1か月間の休養加療を要する」との診断書を提出した。

常盤山親方は「昨日の相撲で急に首に電気が走り、今までにないような痛みが走ったと。貴景勝の相撲は頭で当たっていく相撲。首を痛めて頭でいけないとなると、力を出す相撲が取れない」とした上で「貴景勝から『相撲取れません』と。それで昨日の夜遅くに(休場を)決めた」と説明した。

また、今場所の「再出場はない」と断言。秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)をカド番で迎えることが決定的となった。先場所は優勝同点の13勝2敗。今場所の成績によっては綱取りの可能性もあっただけに「表情には出さないが、大切な場所だから。やっぱりそれ(無念な思い)はある」と察していた。

負傷箇所は古傷ではなく「まったく初めて」。予兆を感じることもなく「見ている限りは本人も何も言わないし、稽古を見てもやっていた。当たる角度が悪かったのか、逸ノ城もあれだけの体なので、相当なダメージだったのでは」と指摘する。

一方、前夜は「なるべく(首を)動かさないような感じで食事していた。かばっているような食べ方というか、首が曲がるような感じではないから」と、食事をとるのもひと苦労だったという。

今後、手術を受けるかなどについては「そこまでは分からない。昨日MRI撮って、また病院で先生と話し合って、いろいろ治療の仕方を決めるんじゃないか」と語った。

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