FIFA要職の名将ベンゲル氏が改革プラン「代表活動は年1回」 W杯隔年開催案もプッシュ

ベンゲル氏

国際サッカー連盟(FIFA)の要職にある名将アーセン・ベンゲル氏(71)が、各国代表活動に関する大胆な改革プランを提起した。

FIFAで国際的な普及を促進する「グローバル・デベロップメント」部門のトップを務めるベンゲル氏は、ドイツ誌「キッカー」で代表活動の改革案を披露した。

「私は代表ではなくクラブの監督としてキャリアを重ねたが、招集される期間が数多くあるのは、選手にとって好ましくないと感じていた。選手は疲弊して帰ってくるのではないか」と代表活動の多さが選手に心身両面で負担となり、負傷にもつながるとの見解を示した。

そのうえで代表活動スケジュールの刷新を提案。「現在のような年5回の期間ではなく、1回だけがいい。多くても2回までだ」と仰天プランをぶち上げた。例として大陸選手権を念頭に「代表チームが10月に集まって1か月間、7つの予選を戦い、6月に決勝トーナメントを行う。選手の移動時間が短縮され、関係者にとって継続的な活動が可能となりケガのリスクも軽減される」とそのメリットを強調した。

代表活動期間の変更と連動して、W杯の改革案も強調。すでにFIFAの会議などで議論されている2年に1度の隔年開催を猛プッシュし「ビッグマッチが増え、予選が減る。そしてより多くの競争力を生み出したいとも考えている」と力説した。

影響力のある世界的名将で現在大会のルール作りを担える立場でもあるだけに〝ベンゲルプラン〟は実現の可能性が高い計画となりそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社