コロナで苦境の漁業を支援 BBQで海産物楽しむ真鶴の飲食店が人気

サザエやハマグリを楽しむ客と衛藤さん(右)=6月27日、真鶴町真鶴

 真鶴町産の取れたてサザエや伊勢エビなどをバーベキュー形式で食べられる「AMAYA(あまや)」(同町真鶴)が、開店から2カ月を迎えた。新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んでいる漁師や海女を支援しようと店を始めた衛藤昌弘さん(49)は「県外出身者の視点で、町の魅力やおいしい海産物を発信したい」と試行錯誤している。

 同店は今年5月、真鶴漁港の漁師小屋の隣にオープンした。調理場内に海水を入れたいけすを設置し、その日の朝、取れたての魚介が並ぶ。漁港を眺めながら海鮮バーベキューや海女直伝のレシピで作る魚介だしのおかゆが食べられる。屋外には釣り客が使える調理台も設けた。町外から訪れる客を中心に好評だ。

 6月下旬、厚木市から訪れた女性(23)は「潮風を浴びながらだとよりおいしさが増す。外の開放感もあるので感染症を気にせず楽しめる」と満足げにサザエを味わっていた。

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