【新日本】タイチが内藤組にIWGPタッグ防衛宣言「次は25日東京ドームでオカダ&棚橋組」

タイチ(左)がザックとともに狙う標的とは?(新日本プロレス提供)

新日本プロレスのIWGPタッグ王者・タイチ(41)が、同王座戦線のさらなる活性化へ“ドリームタッグ”に参入を呼びかけた。盟友のザック・セイバーJr.(33)とともに臨む11日札幌大会で内藤哲也(39)、SANADA(33)組とのV1戦クリア後は、25日東京ドーム大会を次期王座戦の舞台に指定。最大興行にふさわしい挑戦者として見据えるのは、川田利明(57)、田上明(60)組だけではなかった――。

地元での王座戦を控えるタイチは、早くも5日から現地入り。「現地で万全の調整をするのは王者の義務。気合の表れだよ。その辺アイツらと一緒にされちゃ困る」と主張したが、これは単なる帰省と見ていいだろう。

パートナーのザックは挑戦者組、とりわけ内藤に手厳しい。タイチは「今回の挑戦にしたって、ただ自分の立ち位置を守ろうとしてるだけに見えるって。ザックの言う通り、内藤はいかがなものかって思うところはある」と代弁する。その上で「『タッグ屋になるつもりはない』って俺らだってそんなつもりないし、シングルで個々の実力もあるし。ただタッグ組んでやる以上、100%を出すためにやるべきことがいろいろあるだろって」と防衛に自信をのぞかせた。

さらにタイチは札幌決戦後には東京ドームでの防衛戦を見据えている。かねて対戦を熱望している「聖鬼軍」を迎え撃つには最高の舞台…ではあるが、現段階で2人からの返答は皆無。「最低でも川田、田上組はドームに見に来い。俺らの世界最強タッグぶりを」と、まずは来場を呼び掛けた。

では川田組以外でドームにふさわしい対戦相手はいるのか。タイチは内藤、SANADA組のような、シングルでもトップクラスの実力者同士のチームが、今後も王座戦線に参入してくることを期待した。「ある意味あの2人が新しい流れをつくってくれたしね。例えばオカダ(カズチカ)がヒマなんだったら、相手になってやってもいいぞ。オカダ、棚橋(弘至)組なんかいいじゃねえか。IWGP世界最強タッグの名(注・そんな名称はない)にふさわしい。オカダなんてタッグ巻いたことないんだから、欲しいんじゃないの?」。2018~19年まで結成されながら王座戦線には無縁だったドリームタッグを一方的に候補に入れた。

ドリームタッグの潜在能力とネームバリューは業界最高峰と言っていい。「オカダ、棚橋とタッグ選手権なんてなったら会社もダブルメインイベントにしてもいいんじゃない? ただ2人に言っておくと『IWGPタッグは遠いぞ』ってとこだな」。札幌決戦はあくまで通過点にすぎない。タイチとザックがタッグ戦線を新日本の中心に押し上げる。

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