絶滅危惧種「コウホネ」 海老名・産川せせらぎ公園で開花 神奈川

開花し始めたコウホネ=海老名市上今泉6丁目の産川せせらぎ公園

 かれんな黄色いコウホネ(河骨)の花が、神奈川県海老名市上今泉6丁目の産川せせらぎ公園で咲き始め、散策者の目を楽しませている。

 コウホネはスイレン科の水草で、開花期は4~11月。都市開発による水質悪化などで次第に姿を消して絶滅危惧種となり、自生地は県内では同市内が唯一になっている。

 地元の河骨保護の会によると、湧水を利用する同公園に移植された約160株は、6月に入ってぽつりぽつりと水中から茎を伸ばし、3~5センチの花が見られるようになった。

 十数年前の移植は、自生地だった同市中新田の水路工事がきっかけだったが、今年3月に同公園で育成した50株を戻す作業が行われたという。関係者は再移植による“復活”に期待を寄せている。

© 株式会社神奈川新聞社