巨人・原監督が引退決断の“平成の怪物”を惜別「世界一を取れたのは松坂の力が大きかった」

松坂をねぎらった原監督

巨人の原辰徳監督(62)が今季限りでの引退を決めた西武・松坂大輔投手(40)をねぎらった。

7日の中日戦(東京ドーム)前に取材に応じた原監督は「長きにわたってね、松坂時代という物をつくりあげ、現役としては終止符を打つ。野球が非常に好きだったんだなあというね。野球少年の気持ちを長く長く持てたプレーヤーの一人ではないかと思いますね」と「平成の怪物」の功績を振り返った。

2009年WBCでは指揮官とエースという立場で世界一になった。「エースとしてね、キューバチーム、あるいはアメリカを相手にしてね。城島と2人で組んで、インサイドを構えたら外に逆にスライダーを放ったりね、外に構えてシュートボールを放ったりね。そういう非常に対応力、順応力という点ではね、あの、城島―松坂のバッテリーというのは私の中でも非常に印象に残っている。素晴らしいバッテリーでした」と懐かしそうに振り返ると、「やっぱり世界一を取れたというのはね、松坂の力というのが非常に大きかったというふうに思いますね」と大会MVP右腕に最敬礼だった。

原監督は「マウンドで振りかぶったときに、球場を静まりかえらせることができる投手でしたね。野球界には数々の名投手というのはいましたけど、数少ない投手の一人だと思いますね」と〝怪物ぶり〟を評価すると、右腕の今後について聞かれ「少しのんびりするということも必要でしょうし、そこは大輔自身がしっかり考えてくれればいいと思います」とキッパリ。戦いを終えた日米通算170勝右腕をたたえた。

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