8月から建機教習所牧区に開設 清里区の三商 未経験者コースも 新たな需要見込む

 砂利・採石の製造販売を手掛ける三商(清里区寺脇)は8月、牧区宮口に建機オペレーターを養成する教習所を開設する。新潟労働局から6月1日、登録教習機関として認可を得た。上越地域で新卒採用に取り組む土木、建設会社を想定顧客とし、新たな収益の柱に育てる考え。

牧区宮口に教習コースを整備。タイヤシャベルやバックホウの操作を習得できる

 名称は「上越トレーニングセンター」。牧区に倉庫として所有していた建物を教習所に整備し、敷地内にタイヤシャベルやバックホウの教習コースを設けた。8月2日から受け入れを開始する。県内でもごく少ない未経験者向けの「38時間コース」をはじめ、業務経験が浅い人向けの「18時間コース」、大型特殊免許保有者向けの「14時間コース」を設ける。冬期間の教育・研修ニーズに対応できるよう、今後コースを増やす方針。講師は従業員のうち、条件をクリアした3人が務める。

 上越地域は建機の登録教習機関がごく少なく、業界内では技術者の技能維持・向上のため継続的な教育も求められている。三原田誠社長は「技術者の高齢化とともに、教習施設は必ず必要になる。継続教育の観点から、技術者にとっても安全意識の高揚を図る場にしていきたい」と話している。

 上越トレーニングセンターに関する問い合わせは専用ダイヤル(電025・546・7511)へ。

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