都民ファ除名の木下富美子氏に新疑惑! 亡き人を勝手に選挙利用…故人の娘が告発

不謹慎すぎる新疑惑が浮上した木下都議

免停中に無免許運転で人身事故を起こしていたにもかかわらず、隠蔽していた木下富美子都議(54)に新たな疑惑が持ち上がっている。都議選で、既に他界した地元実力者の為書きを事務所内で掲示し、SNSで誇示していたのだ。

木下氏は選挙中の2日に免停中にもかかわらず、自らハンドルを握って、衝突事故で、2人をケガさせていた。この事実を隠蔽したまま、当選翌日の5日に判明し、辞職を求める声が上がった。

都民ファーストの会から同日に除名処分となった木下氏だが、6日になって、都議会に「SDGs東京」の名称で、会派届を提出。騒動判明時から辞職しない意向を示していたが、都民ファを追い出されても一人会派で、議員ポストを死守するつもりのようだ。

このツラの皮の厚さに有権者の怒りは爆発しているが、騒動はこれだけで終わっていなかった。

「木下さん本人が私の父の為書きは『天国から』と言っている。いくらなんでもフザケすぎでしょうよ」

そうツイッターに投稿したのは、都議選で木下氏と同じ板橋区選挙区から立候補していた元豊島区議の橋本久美(51)氏だ。

為書きとは選挙で、有力者の必勝祈願を記したポスターで、主に事務所内に張られる。

木下氏が先月、事務所開きをした際、小池百合子都知事(68)の為書きとともにあったのが橋本祐幸元板橋区議の為書きだ。橋本氏は12期48年務めた地元の名士だが、昨年死去している。

為書きを寄せることは、あり得ないワケだが、「ずっと見ていましたよ。さあ私の分まで、まだまだ、頑張って!」との文面が添えられ、木下氏の必勝を祈願しているのだ。

橋本久美氏は橋本祐幸元区議の娘に当たる。事前に木下氏から橋本氏への使用許諾の連絡はなかったといい、橋本氏は「父が実の娘の対立候補に為書きなど送るわけないですから。しかも昨年亡くなっている故人を利用するという『自分ファースト』ぶり。娘としても許せないですね」と投稿している。

木下氏はSNSで、地元のレジェンドから応援されていることをひけらかしていたが、橋本氏の怒りの告発に慌てたのか、現在は削除している。

かつて鳩山由紀夫元首相が亡くなった人から個人献金を受けていた〝故人献金〟が問題となったが、木下氏の場合は〝故人応援〟ともいうべきもの。免停中の無免許事故の件も含め、木下氏の説明が待たれるが、本人は依然、雲隠れしたままだ。

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