記録的大雨 小田原の女性が3日から不明 川に転落か 市「人的被害なし」と発表

 梅雨前線による記録的な大雨で、小田原市内の女性(71)が3日から行方不明となっていることが7日、分かった。

 小田原署は女性が川に転落した可能性が高いとして3日から捜索を続けていたが、同市はこれまで「市内の人的被害はない」と発表していた。

 同署によると、3日午前8時ごろ、同市曽我光海の森戸川で通行人の男性が「川で人が流されたようだ」と110番通報。その後、同10時半ごろ、女性の親族から「出勤したはずの家族が職場に来ていないようだ」と署に相談した。

 署と市消防本部などは、川の中から女性が使っていた自転車を発見。署は河川周辺が女性の通勤ルートとなっていることから、何らかの理由で川に落ちたとみて捜索を続けている。

 市は発生から4日たって女性が行方不明となっていることを発表。市担当者は「情報が不確かで、雨との因果関係も分からなかったため発表が遅れた」と説明した。

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