箱根400ミリ超、神奈川24市町に大雨警報 4日にかけ前線停滞、土砂災害警戒

雨脚が強まった横浜市内=2日朝

 停滞する前線の影響で2日、神奈川県内は大雨となり、箱根町で降り始めからの雨量が400ミリを超えた。小田原市内の県道では、土砂流出の影響で一部区間が通行止めとなった。

 横浜地方気象台は、横浜、川崎、相模原、藤沢、小田原など24市町に大雨警報を発表。4日にかけて前線が停滞し、さらに雨量がかさむ恐れがあるとして、土砂災害などへの警戒を呼び掛けている。

 気象台などによると、降り始めとなった6月30日からの降水量は、箱根町で417.5ミリ(7月2日午後7時現在)を記録。山北町222.5ミリ、小田原市193.5ミリ、三浦市171.5ミリ、藤沢市162.0ミリなどとなっている。横須賀、三浦両市には波浪警報も発表された。

 通行止めとなったのは、小田原市江之浦の県道。2日午前8時50分ごろ、土砂が道路へ流れていると近隣住民から110番通報があった。県によると、土砂は現場に隣接する採石会社の敷地内から流出したとみられ、通行止めの区間は約1キロに及んだ。

 気象台は、3日以降も雨が降り、同日夕までの24時間では多い所で100ミリを予想。その後も4日夕にかけて、50~100ミリの雨を見込んでいる。

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