阪神・佐藤輝 “強肩”披露も敗戦にがっくり「あと一本で出ていれば勝てた試合」

声援に応える佐藤輝

自慢はバットだけじゃない。7日のヤクルト戦で新人の左打者としては歴代最多タイの20号を放った佐藤輝明(22)が、右翼守備でも魅せた。

4―4の同点で迎えた7回だ。先頭打者・青木に右翼フェンスにワンバウンドで弾むライナー性の当たりを打たれると、佐藤輝は打球を素早く処理し、ノーバウンド送球。ヘッドスライディングの青木を二塁塁上で間一髪アウトに仕留めた。ヤクルト・高津監督はリクエストを求めたが、リプレー検証でも判定は覆らなかった。

攻守での躍動も残念ながら、チームは8回に勝ち越され、勝利で飾れず。試合後の本人は「しっかり刺すつもりで、投げたので刺せてよかったです」と言葉のトーンは低め。5回二死満塁で空振り三振に倒れた場面を振り返るように「きょうも、もうあと一本で出ていれば勝てた試合だったですし、そこは自分の反省点として明日以降やっていきたい」とさらなる向上を誓った。

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