矢野監督の鉄板リレー回避が裏目で阪神惜敗「なんでもかんでも優、スアちゃんってわけにも…」

試合に敗れ引き揚げる阪神・矢野監督

苦しい台所事情が、試合の勝敗にも影響した。7日、阪神はヤクルトに4―6で惜敗した。

4―4で迎えた8回。通常ならば、この回を投げる〝8回の男〟岩崎優(30)を投入するところも、矢野燿大監督(52)は、9連戦の長期連戦のまだ2戦目ということを踏まえ「岩崎→スアレス」の鉄板リレーを回避。これが結果的には裏目に出てしまった。

指揮官は8回の4番手で3年目・斎藤友貴哉(26)を投入し、期待をかけたが、右腕は一死二塁から代打・渡辺に左翼フェンス直撃の決勝適時打を浴びるなど、2点を失い勝負あり。そのまま試合を押し切られた。

試合後、指揮官はこの場面について「昨日はスアちゃんいってなかったら、8回から(岩崎)優ってなったんだけど、なんでもかんでも優、スアちゃんってわけにも…連戦も続くし…」と苦しい胸の内を吐露。スアレス(34試合)、岩崎優(32試合)の登板過多を考慮してのものだったことを明かした。

「中継ぎも苦しい状態で誰をどう行くかっていうのは、なかなか(確立)できていない。きょうも難しかった」。2位・巨人とのゲームは1・5と再び、縮まったこと以上に、試合がリリーフ勝負となった際、8回以降の2人につなぐ中継ぎの〝整備〟が遅々として進まない現状に頭を痛めている様子だった。

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