バルサ大打撃! 日本人差別問題で“スポンサー離れドミノ”拍車か

コナミからアンバサダー契約を解除されたグリーズマン(ロイター)

スペイン1部バルセロナのフランス代表MFアントワヌ・グリーズマン(30)とFWウスマヌ・デンベレ(24)による日本人に対する人種差別問題が、名門クラブの経営に大打撃を与える可能性が出てきた。

2人は2019年夏のプレシーズンツアー中に宿舎ホテルで日本人スタッフを嘲笑する動画が流出して大騒動になった。5日にそろってSNS上で謝罪したが、言い訳連発で火に油を注ぐ形に。

そうした事態を受けて、クラブのメインスポンサーの楽天・三木谷浩史会長(56)がバルセロナに対して正式に抗議することを表明。さらに7日になって、グリーズマンとアンバサダー契約を結んでいたコナミが「いかなる差別も許されるものではない」と契約解除を発表した。

今後は差別問題を起こした2人はもちろん、バルセロナにも大きな影響が及びそうだ。楽天とともにコナミもバルセロナとスポンサー契約を結んでいるが、そろってクラブ側に今回の問題の詳細な説明と今後の適切な対応を求めている。差別問題は企業のイメージを大きく毀損する懸念があるだけに、事の成り行き次第ではクラブとの契約解消も十分にあり得る。

さらにバルセロナのスポンサーにはアジア系企業が多く、今回の問題に対しては「東洋人差別」との声も上がっているため、今後はスポンサー離れのドミノ現象が起きる可能性も。差別への反感からファン離れが起きてアジア市場を失う恐れもある。新型コロナ禍で財政事情が逼迫する中で、バルセロナは今回の問題への対応を間違えばクラブ存続の危機に陥りかねない。

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