テリー・ファンク健康問題報道にリック・フレアーが緊急メッセージ

1987年に来日したリック・フレアー(岩手、水沢市文化体育館)

プロレス界のレジェンドでWWE殿堂者の〝テキサスの荒馬〟ことテリー・ファンク(77)の健康状態が懸念されているが、同じくレジェンドでテリーのライバルだった〝狂乱の貴公子〟リック・フレアー(72)が緊急メッセージを送った。

米メディアなどによれば、テリーは認知症に苦しみ、現在は施設で療養中だという。これを受けて、かつてWCWでテリーと大抗争を展開したフレアーがツイッターを更新。リング上での画像と2人で肩を組んだ写真を添えて「テリー、俺たちは何時間も戦い、そして生涯の友となった。君は決してあきらめない! いつものように強くあってくれ! すぐに会おう!」と投稿した。

ファンもすぐに呼応した。テリーの病状を心配する声とともに「なんて感動的な言葉だ」「この友情とライバル関係は、本当に悲しいニュースでも心を温めてくれる」「1989年の2人の試合は本当に素晴らしいものだった」「テリーが私たちファンにどれだけ愛され、記憶されているかわかってほしい」「テリーのために祈っている」などと広く共感を呼んでいる。

また、WWEはツイッターに「テリー・ファンクほど戦いを繰り広げている人はほとんどいません。WWE殿堂者と彼の家族に最善を尽くします」と投稿し、支援を表明した。

テリーは日本でも熱狂的なファンに支えられてきた。1977年12月の全日本プロレス「世界オープンタッグ選手権」で兄のドリーと組み、ブッチャー、シーク組と優勝を争った一戦は有名で、ブッチャーのフォーク攻撃で血だるまになりながらも耐えに耐えて勝利をつかみ、ファンの感動を呼んだ。これで人気が爆発し、人気漫画「キン肉マン」に登場する「テリーマン」のモデルになったほど。大ベテランとなってからも日本のインディのリングに上がり、元気な姿を見せてきただけに、日本のファンの思いも同じだろう。

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