期待の新鋭がみちのくの大舞台に打って出る。盛岡競馬場で１１日に行われる重賞・オパールカップ（芝１７００メートル）に兵庫の新人女性騎手・佐々木世麗（ささき・せれい＝１８）が遠征騎乗することが内定した。
今年４月のデビューから約２か月後の６月２５日、通算２０勝に到達。重賞の挑戦権を得ると即座に指揮官は動いた。管理するトーセンアレックスを愛弟子に任せる決断を下した新子雅調教師は「早く重賞を経験させてあげたいと思っていました。遠征、左回り、芝と戸惑うことは多いでしょうが、何事も経験」と目を細めた。
パートナーはＪＲＡの芝で初勝利目前まで迫っていた実績馬。いきなりの重賞挑戦でもチャンスはある。「学校での模擬レースは左回りが多かったのですが、初コースでの実戦はかなり違うと思います。チャレンジするのみです」と前を見据えた佐々木。ここを足掛かりにさらなるステップアップを遂げられるか、その手綱さばきに注目だ。
