日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）の理事会が８日に行われた。閉会後に山下泰裕会長（６４）が取材に応じ、東京五輪開幕（日）が目前に迫る中、東京都に４回目の緊急事態宣言が発出された件について言及した。
この日、夜に開かれる国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）、大会組織委、政府、東京都、国際パラリンピック委員会（ＩＰＣ）による５者協議で観客上限が決定することを踏まえ、山下会長は「５者協議に従ってやっていく。どういう形であっても大会に備える。これは各国、条件は同じ。日本としてもプレーブック（行動規範）に遵守しながら感染防止し、拡大しないように努める。それに尽きると思います」と話した。
緊急事態宣言下で国民は我慢を強いられる。その中で五輪を開催することについて「４回目ですよね？ ですから我慢も限界だという声もある。そういう中で五輪を開くことに対して納得できない方々がいることも理解している」としつつ、アスリートに対しては「（状況を）受け入れながら最善を尽くすことに尽きる。様々な制限がある中で今まで準備してきたことを出し切ってほしい」と語った。
