新潟県弥彦村の「おもてなし広場」で、女性の就労支援と観光推進を目指す「湯もみ女子部」が設立

新潟県弥彦村のおもてなし広場

リラクゼーション施設の運営や講習を行う株式会社真米(新潟県三条市)は29日、女性の働く場の拡大を図りながら弥彦村の観光を推進する「弥彦村観光促進応援 湯もみ女子部」の設立を発表した。

2020年始めから続く新型コロナウイルスの影響から離職を余儀なくされる人が増えているが、特に女性の離職率が増加し、シングルマザー家庭の収入源と貧困児童の増加が問題となっている。また同時に、外出自粛のあおりを受け観光業界も苦しい立場に置かれている現状も周知の通りだ。

新潟県弥彦村の駅前観光拠点「おもてなし広場」で、足湯につかりながらマッサージを施す「湯もみ足もみsubako」を展開する真米では、この2つの問題を同時に解決するための取り組みとして、同マッサージ店へアルバイト入社するための短期研修を無料開放する「湯もみ女子部」を開始する。

「弥彦村観光促進応援 湯もみ女子部」 ロゴマーク

短期講習は座学と実技による14日間のプログラムで、講習費用は真米が全額負担。短期講習であるため本格的な全身への施術などはできないが、修了後は「湯もみ足もみsubako」で主に肩へのマッサージを行う「週末セラピスト」として、土日や「弥彦菊まつり」のような繁忙期にアルバイトのような形で従事することができるという。

また、マッサージの研修と同時に、越後一宮・彌彦神社が所在する弥彦村の観光についても養成。マッサージ、足湯、観光を複合したサービスで、他観光地との差別化しアフターコロナでの挽回を狙う。

真米の米山真由美代表取締役は「弥彦村内や近隣に住んでいる方は、やはり地元への愛着や理解が深い方が多く、そうした人々が観光に携わることも観光地にとってメリットだと考えている。観光協会との連携はもちろんだが、『住民自身で地元を良くしていこう』という機運も高めたい」と話した。

【グーグルマップ 弥彦村「おもてなし広場」】

◎「湯もみ足もみsubako」

電話番号:070−4411−4845
弥彦観光協会webサイト 「湯もみ足もみsubako」

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