新型コロナワクチン 23~64歳集団接種 約1カ月開始延期 上越市 供給制限受け 終了時期は10月末に

 上越市は、国から新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製)の供給量が制限されていることを受け、64歳以下の市民への接種スケジュールを変更した。8日、村山秀幸市長が市役所で記者会見を開いて発表した。

 集団接種については、23~64歳は当初予定していた24日からではなく、約1カ月後の8月21日をめどに開始する。10、17、18日に1回目の接種を行う16~22歳には予定通り行い、2回目を含め夏休み期間中に終了したい考え。

 かかりつけ医など医療機関での個別接種は、8月10日までの新規予約を受け付けないよう各機関に通知。同日までの予約がすでに済んでいる分、同11日以降の予約分を予定通り実施する。

 65歳以上の集団接種については、介護施設等の入所者を対象にした施設集団接種も含め予定通り実施する。

 一方で、県設置の大規模接種センター(ユートピアくびき希望館)で行われているモデルナ社製ワクチンでの職域接種の対象を、18歳以上の市民にまで拡大。8日午後5時から予約システムで申請できるようにした。

 こうした対応により、当初は9月末までと見込んでいた接種終了時期が10月末までにずれ込む見通し。村山市長は「体制は整ったのに、(予定よりも)ワクチンが入ってこないのは残念」としつつ、「希望数よりも少ないが、一定の量は供給されている。確実に入ってくる量を見定め、スケジュール調整をしながら接種を進める」とした。

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