湘洋中出身のサーフィン代表・都筑 藤沢市役所を訪問「金メダル取る」

鈴木市長から激励を受け、笑顔を見せる都筑(左)=藤沢市役所

 東京五輪サーフィン女子日本代表の都筑有夢路(湘洋中出身)が8日、地元藤沢市役所を訪れ、「五輪といっても緊張はそこまでない。平常心で臨んで金メダルを取る」と抱負を語った。

 五輪世界最終予選を兼ねたワールドゲームズ(6月・エルサルバドル)で出場権をつかんだ都筑は、大一番を振り返りつつ「自然を読む能力もスキルの一つなので見てほしいのと、海の中での駆け引きにも注目してもらいたい」と競技の見どころを紹介した。

 鈴木恒夫市長は「(都筑の地元の)鵠沼はサーフィンのメッカ。湘南で活躍した選手が(五輪に)出てくれたらうれしいと思っていた。夢をかなえてくれて市民も喜んでいると思う」と述べ、飛躍に期待を寄せた。

 気鋭の20歳からメダル獲得の暁には“ご褒美”の願望も飛び出た。「金メダルを取ったら藤沢市内にウエーブプールを造ってほしい」。天候や波の状態に左右されず、いつも練習できる 環境が競技普及にもつながる。

 「必要だなと思いながらもそろばんの方が動いちゃって…」と鈴木市長。都筑は「海外と比べると不利な場所にいると思うと悔しさがあった。これからの世代にとっても良いのでぜひ造ってください」と笑顔で訴え、本番での躍進を約束した。

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