きょう9日（金）も停滞する梅雨前線の影響で広い範囲で梅雨空が続く。

　東北南部から九州にかけて広く雨となり、非常に激しい雨が降って大雨になる所がありそうだ。

　すでにこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所や増水している川もあり、危険な状況が続いている。

　少ない雨量であっても引き続き、土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水などに厳重な警戒が必要だ。

東・西日本は災害の危険度高い　さらなる大雨に警戒

　きょうも梅雨前線は本州付近に停滞し、低気圧や湿った空気の影響もうけるため、広い範囲で雨が続く。

　午前5時現在、東北南部から九州にかけて雨雲がかかっており、所々で雨脚が強まっている。

　このあとも東北南部から九州にかけては断続的に雨となり、雷を伴う所もありそうだ。

　東日本や西日本では局地的に非常に激しい雨や雷雨となって、大雨になるおそれがある。

　特にきょうは九州に発達した雨雲がかかりやすく、九州北部では24時間雨量が多い所で150ミリに達する所もある見込み。

　そのほかも局地的に雨雲が発達する見込みで、北陸や東海、中国でも100ミリの大雨が予想されている。

　あさって11日（日）にかけてさらに雨量が増えるため、長引く大雨に警戒が必要だ。

　今週は東海や山陰、山陽など、各地で記録的な大雨になっている状況で、地盤が緩んでいる所が多くなっている。

　増水している川もあり、少しの雨でも危険な状況が続くため、引き続き厳重な警戒が必要となる。

　東北北部も午後は雨の降る所があり、夜は雨脚が強まるおそれがあるが、北海道の雨は一部に限られそうだ。

かなりの蒸し暑さ　熱中症に注意

　日中の最高気温は、東海から西では30℃前後まで上がる所が多くなりそうだ。

　特に九州で気温が高く、宮崎は34℃、鹿児島は33℃、福岡は32℃の予想で、かなりの蒸し暑さとなる見込み。

　東京ではきのうの日中は24℃前後だったが、きょうは26℃まで上がる予想で、そのほかも湿度が高く、ジメジメと感じられそうだ。

　秋田は29℃、青森でも28℃まで上がって、真夏並みの暑さとなる見通し。

　各地で熱中症になりやすくなるため、注意が必要となる。

沖縄・奄美は夏空　33℃予想も

　すでに梅雨明けしている沖縄や奄美はよく晴れて、夏空が広がる。

　強い日ざしが照りつけ、厳しい暑さとなりそうだ。

　最高気温は那覇で32℃、石垣島や名瀬では33℃まで上がる見通し。

（気象予報士・多胡安那）