関東や東海中心に 2日(金)にかけて大雨続く 土砂災害や河川の増水に警戒を

活発な梅雨前線の影響で、関東や東海を中心に大雨となっている。これからあす2日(金)にかけても、発達した雨雲が通り、雨が強まるおそれがあるため、引き続き土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、道路の冠水などに警戒・注意が必要だ。

伊豆諸島北部 土砂災害警戒

 1日午前は東・西日本の太平洋側で雨が強まり、伊豆諸島北部では局地的に猛烈が降った。このため、気象庁は午前8時59分、災害発生の危険度が急激に高まっているとして、伊豆諸島北部に「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。伊豆諸島は、1日夕方にかけて土砂災害に警戒が必要だ。崖など崩れやすい場所の近くには近寄らず、身の安全を守る行動を取るよう心がけたい。

太平洋側 2日(金)にかけて大雨

 関東から九州南部、奄美にかけては、1日午後も雨の降る所が多く、特に関東南部や静岡県で断続的に激しい雨の降るおそれがある。今夜は雨の降り方がいったん落ち着く地域もあるが、あす2日(金)は再び局地的に激しい雨が降り、東日本の太平洋側で総雨量が多くなる見通し。東京都心でも2日昼過ぎには、道路に水溜まりが出来て歩きにくいくらいの雨となる可能性がある。なお、西日本の太平洋側や奄美でも雨の強まる所があり、夕方以降は西日本の日本海側で雨脚の強まる所がありそうだ。沖縄本島は前線が北上し晴れ間が広がる予想で、ようやく梅雨の時期にピリオドが打たれるかもしれない。

週末以降 大雨地域が北上

 3日(土)は前線の北上に伴い、東・西日本は日本海側でも雨が降りやすくなる見通し。太平洋側も湿った空気の影響を受けやすく雨の降る所が多くなり、特に東海や関東では、きょう、あすの大雨により、地盤が緩んでいたり、河川の増水が続いている地域があると考えられるため、注意が必要だ。4日(日)にかけても梅雨前線の影響で、東北から九州にかけて曇りや雨の所が多く、北陸や東北の日本海側は5日(月)にかけて大雨のおそれがある。一方、沖縄・奄美は夏の高気圧に覆われ、青空が広がり強い日差しが照り付ける見込み。

(気象予報士・高橋和也

© 株式会社ウェザーマップ