注意!「マダニ感染症」 大村の女性が入院 長崎県内で本年度初

 長崎県は8日、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスに大村市の60代女性が感染したと発表した。県内では本年度初めて。
 県によると、女性は3日、発熱し全身倦怠(けんたい)感などを訴えた。4日に医療機関に入院し検査、7日に感染が判明した。現在も症状が続き入院している。女性は草むらに入り、マダニにかまれた可能性があるという。
 SFTSウイルスに感染すると、主に発熱や消化器症状があり、重症化すれば死亡する。マダニは山林や草むらに生息する。夏場にかけて人々が農作業やレジャーなど屋外で活動する機会が増えることから、県は長袖の服を着用するなど肌の露出を減らすよう注意喚起。吸着するマダニを見つけた場合は無理に引き抜かず、医療機関を受診するよう呼び掛けている。


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