韓国ユニコーン「ムシンサ」が国内同業の経営権買収を確定 約300億円でディール

韓国のユニコーン企業でありファッションEC大手である「ムシンサ」が韓国の同業大手の経営権買収を確定した。

ムシンサは、去る5月に、3千億ウォン(約287億円)で、同じく韓国のファッションEC大手「スタイルシェア・29CM」株式100%を確保する株式売買契約と株式の包括的交換契約をすでに締結していた。

(参考記事:「韓国ファッションEC大手が国内同業を328億円で買収…海外展開加速か」)

「スタイルシェア・29CM」はムシンサの完全子会社に編入される。

ムシンサは韓国公正取引委員会の審査承認を経て、スタイルシェアと29CMを公式に編入する予定である。

ただし、今後もスタイルシェアと29CMは、プラットフォームごとに独立運営される。

5月の契約締結時にジョ・マンホ=ムシンサ代表は、「国内のファッションブランドの生態系を活性化し、顧客に様々なファッションコンテンツを提供するために、海外市場への進出は必須」とし「ムシンサ、スタイルシェア、29CMの入店ブランドが、国内はもちろん全世界で愛されるKブランドに成長できるように、グローバルなファッション小売プラットフォームとして跳躍する機会になるだろう」と抱負を明らかにした。

ムシンサは韓国のユニコーン企業であり、その時価総額は現在、22億ドルと評価されている。

(参考記事:「韓国SK「日本の環境素材ユニコーンTBMを137億円で買収」」)
(参考記事:「韓国イーマートが3,365億円でイーベイコリアを買収 ECシェアでクーパン抜く 株価も上昇」)
(参考記事:「世界でM&Aが活発、1~6月だけで200兆円規模に…企業流動性やSPACの存在が背景に」)

(写真:ムシンサウェブサイトのキャプション)

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