長崎県議会 瀬川氏 議長辞職へ 後任は坂本氏が濃厚

 長崎県議会の瀬川光之議長=西海市、5期目=は8日までに、開会中の定例会で議長を辞職する意向を固めた。瀬川氏は2年前の5月の臨時会で議長に選出され任期は4年だが、2年交代が慣例。後任は13日の最終本会議で、瀬川氏と同じ会派「自民」の坂本智徳議員=対馬市、5期目=の選出が濃厚となっている。
 瀬川氏については、九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化に向け大切な時期として佐賀県議会との連携強化などのため続投を求める声も上がったが、慣例を重視したとみられる。9日の議会運営委員会で辞職が報告される見通し。
 県議会の自民系会派は4年前、議長人事などを発端に内部対立が表面化し、現在は最大会派「自民・県民会議」と第2会派「自民」に分裂。2年前は「自民」の瀬川氏が野党系議員の第3会派「改革21」の協力を得て「自民・県民会議」の候補を破った。
 ただ自民県議団には県連幹事長経験者が順に議長に就任するという慣例があり、次は坂本氏が該当する。今回は次期衆院選が迫り党内融和を求める声もあり、「自民・県民会議」側が候補を擁立するかどうか対応が注目される。

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