平凡なユダヤ人一家の幸せな食卓 引き裂かれた家族の絶望 「ホロコーストの罪人」場面写真

8月27日より劇場公開される、ホロコーストに加担したノルウェー最大の罪を、実話を元に描いた映画「ホロコーストの罪人」から、新たな場面写真とエイリーク・スヴェンソン監督のコメントが公開された。

公開された場面写真では、歓声に応えるボクサーのチャールズや家族で食卓を囲む姿など、平凡だが幸せな日々を送っていたユダヤ人一家のブラウデ家の様子のほか、息子たちが収容所へ連行されたラグンヒルが見せる絶望に満ちた表情、収容所での父とチャールズ、アパートのユダヤ人家族と一緒に強制移送させられ家族の姿など、悲しみに打ちひしがれる家族の絶望や葛藤が切り取られている。

あわせて公開されたコメントでスヴェンソン監督は、「第二次世界大戦開戦前からオスロに住んでいた実在の家族、ブラウデ家に焦点をあて、この家族の運命がナチス軍や近所のノルウェー人によって引き裂かれる様子を描きました。この出来事はたった数十年前、自分の地元の街の近くで起きたにも関わらず、こういった出来事について無知であった事に気づかされました。ブラウデ家の実話は深く印象に残り、自分の中に不信感に近い不正行為に対する強い想いが沸き起こりました。自分がこの作品を映像化しないのであれば、映画そのものを作り続ける意味はないのではないかと思ったほどです」と、本作にかけた思いを語っている。

「ホロコーストの罪人」は、第二次大戦中のノルウェーを舞台にユダヤ人家族を描いた作品。ユダヤ人家族の悲劇を描くとともに、ホロコーストにノルウェー秘密国家警察が加担していた事実も描く。出演は、「獣は月夜に夢を見る」のヤーコブ・オフテブロ、「ソフィーの世界」のシルエ・ストルスティン、「ミレニアム」シリーズのミカリス・コウトソグイアナキスら。監督は、「HARAJUKU」のエイリーク・スヴェンソンが務める。

【作品情報】
ホロコーストの罪人
2021年8月27日(金)、新宿武蔵野館 ほか全国順次公開
配給:STAR CHANNEL MOVIES
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