目指せうっとり美肌!肌断食のスムーズなやり方を美容のプロが説明

肌断食についておさらいしよう

「肌断食という言葉は聞いたことがあるものの、実際よく分からない……」。そんな人のために、まずは肌断食について説明します。

(1)そもそも肌断食とは?

肌断食は、化粧品に頼らず肌本来の機能をしっかりと引き出し美肌に導く方法。つまり、化粧水やクリームなどの基礎化粧品や、ファンデーションなどを極力使わない美容法のことを言います。

化粧品に含まれる化学成分は時として肌への刺激になることもあり、そうした負担を軽減させ肌本来の潤い・バリア機能を高めることを目的とした美容法です。

(2)肌の悩みを改善!

肌断食をし肌本来のパワーが引き出されると、乾燥肌や毛穴の開きが改善したりします。また、バリア機能が高まるので、ちょっとした刺激で荒れにくい丈夫な肌にもなっていきます。

実際、筆者はかなりの乾燥肌で、オイルを塗ってもすぐに吸収されてしまうほどでしたが、肌断食が定着してからは、入浴後ですら肌がつっぱることがないほど乾燥肌が改善されました。

成功のコツは自分のペースで進めること!

肌断食をすることで肌に嬉しい効果があることがわかりました。とはいえ、いざ挑戦しようと思っても、いきなりいつものスキンケアをストップすることに抵抗を感じる人もいることでしょう。ネット上にも、「うまくいかない」という声がチラホラあるのも事実……。

実は、成功のコツはいきなり全てのスキンケアをやめてしまうのではなく、自分のペースで進めることなのです。化粧水・美容液・マスク・クリームなど“フルコース”でスキンケアをしている人の肌は、外からたっぷり潤いが与えられるのに慣れています。そのため、いきなり全ての基礎化粧品をやめると肌本来の力では追いつかず、乾燥が進んでしまいます。

逆に、普段から化粧水のみなどライトなケアの肌は、それをやめてもさほど違和感がないかもしれません。

普段のご自身のケアと照らし合わせ、無理のないペースで進めてみてください。

これで失敗なし!?肌断食の5ステップ

ここからは、実際に肌断食を進めるうえで乾燥などをなるべく気にならないようにするためのステップをご紹介します。

(1)朝の洗顔料を断食

まず、どなたでもトライしやすいのが朝の洗顔料です。汚れを“落とす”洗顔料は、皮脂まで落とし過ぎることもしばしば。また、洗顔料に含まれる化学成分が肌に刺激となることもありますので、メイクをしていない朝にまで使うのはやめてみましょう。

寝ている間に出てきた皮脂やホコリが気になる人も多いかもしれませんが、皮脂やホコリはお湯で十分落とせます。お湯洗顔だと皮脂が十分落ちきれない場合もありますが、この皮脂はいわば「天然のクリーム」ですので、肌本来の力を高めてくれるものなのですよ。

(2)クレンジングを断食

数年前、「クレンジングをやめたら肌がきれいになった(北島 寿さん 著)」という本が発売され、話題になりました。先ほど、洗顔料は皮脂まで落としすぎるとお話しましたが、クレンジングはメイクを落とすものなので、洗浄力はより上がります。つまり、肌の潤いも奪われやすくなるのです。

クレンジングを断食するために、ファンデーションもポイントメイクも石鹸で落とせるコスメにシフトしましょう。今はオーガニック系のコスメブランドが本当にたくさんあり、色や質感のクオリティが高いのに石鹸で落とせるアイテムも多数。ストレスフリーでシフトしやすいですよね。こうしてクレンジングを卒業してみましょう。

(3)基礎化粧品を断食

朝の洗顔料・クレンジングをやめると、だんだん肌の潤い力がアップするのを感じてくるはず。ここからいよいよ本格的な肌断食のスタートです。化粧水や美容液・クリームなど基礎化粧品を断食していきましょう。

もちろん、いきなりすべてをやめずに少しずつ減らしていくのも◎。美容液やマスクなどからはじめ、慣れてきたらクリーム、最終的に化粧水……。といったように、ご自身の肌の調子を見ながらコスメの使用を減らしてみてください。

ちなみに、基礎化粧品を全て断食すると、部分的にかさつきが気になる場合もあります。その際は、「白色ワセリン」の使用がおすすめ。ワセリンは成分が安定していますので、肌にほとんど負担がかからないと言われています。肌に浸透せずに上に留まるため、ごく薄くを伸ばすのがおすすめ。

(4)ファンデーションを断食

このステップまで来た人は、ファンデーションも石鹸で落ちるミネラルファンデーションを使っていることでしょう。しかし、いくら肌にやさしいとはいえ、肌の上に“乗せている”以上、刺激がゼロとは言えませんよね。そこで、思い切ってファンデーションも断食してみましょう。

もちろん、これもいきなりノーファンデは抵抗があると思いますので少しずつがポイントです。

(5)夜の洗顔料を断食

(1)でお話した通り、洗顔料は皮脂を落としすぎてしまうこともありますので、ノーファンデが実現したら基本的にお湯洗顔でも大丈夫です。とはいえ、ポイントメイクは落とす必要がありますから、洗顔料も“ポイント使い”してみてください。
すっぴんで過ごした日はお湯洗顔のみにしてみましょう。

まとめ

ハードルが高いイメージの肌断食も、自分のペースで少しずつ進めていくことで、ストレスなく成功しやすいです。肌は見た目の印象を左右する重要なパーツだからこそ、大切に育てていきたいものですね。

※肌に異変を感じたときは、ご自身で判断せず、必ず医師などの診察を受けるようにしてください。

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