【MLB】ヤンキースがマリナーズと“一触即発状態”に 相手投手の内角攻め&睨みに怒り心頭

ヤンキースのDJ・ルメイヒュー【写真:Getty Images】

死球を受けて声を上げたルメイヒューを相手右腕が睨みつける事態に

■マリナーズ 4ー0 ヤンキース(日本時間9日・シアトル)

ヤンキースは8日(日本時間9日)、敵地でのマリナーズ戦に0-4で完敗。同一カード3連戦3連勝はならなかった。マリナーズ3投手の継投の前に打線が僅か1安打と沈黙。先発したルーキーのローガン・ギルバート投手に8三振を喫して7回1安打無得点と手も足も出なかった。9回にはケンドール・グレーブマン投手から死球を受けたDJ・ルメイヒュー内野手が怒りを表すなど、不穏な雰囲気となった。

MLB公式サイトは「新人がヤンキースの前に立ちはだかる」とのタイトルでこの試合を詳報。9回1死で腹部付近に死球を受けたルメイヒューが、マウンド上のグレーブマンに対して声を上げて一塁へ向かったシーンに注目した。

この1球は「そこまで酷くはないように見えた」とし、ルメイヒュー(を含めたヤンキース)のフラストレーションはマリナーズ投手陣に完全に抑え込まれたことが原因だった「可能性が高かっただろう」と指摘している。

ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「我々にとってはシリーズをスイープする絶好のチャンスだった。(打線が)封じ込められ、もどかしい気分だ」と悔しさを表した上で「ギルバートも大したものだ。手強かった」と相手ルーキーを称えた。

ルメイヒューの怒りには“伏線”があったようだ。9回先頭で代打で登場したオドアも内角高めに厳しいボールを投げられており、ニュージャージー州最大のメディア「NJ.com」は、ヤンキースはこの試合で何もかもうまくいかなかったことに「既に憤慨していた」と説明。そこにグレーブマンが(オドーアへの投球を含め)内角攻めをしてきたことで、ルメイヒューがイライラを募らせたのも「驚きではなかった」と伝えた。

ルメイヒューは「(オドーアと自身への)内角への球は疑わしいよう(故意的)に思えた。僕たちにとっては苛立たしい試合だった。彼(グレーブマン)が投げた何球かに僕らはイラついていたけど、これが現実というもの。野球とはそういうものだ」と試合後に語ったという。

事はこれだけでは済まなかった。続くアーロン・ジャッジが併殺打に倒れて試合終了。その直後、マウンド上のグレーブマンがルメイヒューを睨みつけたのだ。これに反応してヤンキースの選手が一斉にベンチを出て、グレーブマンへ鋭い視線を送る事態に。球場は一触即発の不穏な雰囲気に包まれた。

ヤンキースとマリナーズは8月5日(同6日)からヤンキースタジアムで4連戦を行う。“遺恨”を残した両軍の再戦は、どのような展開になるだろうか。

【動画】屈強な男たちが睨みをきかせ… 遺恨の残る形となったマリナーズ対ヤンキース戦の一触即発の場面

【動画】屈強な男たちが睨みをきかせ… 遺恨の残る形となったマリナーズ対ヤンキース戦の一触即発の場面 signature

(Full-Count編集部)

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