【新型コロナ】9日の神奈川 355人感染、1回接種の男性含む3人死亡

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で9日、新たに3人の死亡と、10歳未満~90代の男女355人の感染が確認された。うち190人の感染経路が不明。1日当たりの感染者数が350人を超えたのは、390人だった1月31日以来。

 相模原市は、市内の80代と90代の女性が死亡したと発表した。2人はクラスター(感染者集団)が発生した同市緑区の有料老人ホームの入所者で、ともに6月25日に陽性が判明。市内の病院に入院していたが、7月4日に死亡した。ともに基礎疾患があったという。

 川崎市は、市内の70代男性が死亡したと発表した。6月11日に発熱などの症状があり12日に医療機関を受診。13日に陽性が判明した。市内の医療機関に入院していたが7月9日に死亡した。男性に基礎疾患はないとみられ、6月初旬に1回目のワクチンを接種していた。

 県所管域では、小田原市立保育園で新たに職員3人、園児3人の感染を確認。感染者は9人となり、県はクラスターと認定した。

 相模原市内では、私立大運動部の寮に住む大学生30人の感染が判明した。この寮ではすでに大学生2人の感染が確認されており、市はクラスターと認定した。

 横須賀市では、これまでに5人が感染した海上自衛隊横須賀所属部隊と、児童3人、職員2人が感染し閉鎖中の市内の放課後児童クラブでクラスターが発生したと認定した。

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 県は9日、県内で既に公表されている新型コロナウイルス感染者のうち、10~60代の男女21人がインドに由来するデルタ株に感染していた疑いがあると発表した。1日のデルタ株発表人数としては今月2日の18人を上回り過去最多。

 在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)は9日、基地関係者1人の感染を新たに確認したと発表した。

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