中日・与田監督「この2人に力を貸してもらいたい」 一軍昇格の田島、ロドリゲスを救援へ

左から田島、ロドリゲス

中日・田島慎二投手(31)が9日、2019年6月に二軍降格して以来、約2年ぶりに一軍昇格した。

昨年2月の沖縄春季キャンプ中に右ヒジを痛め、4月に右ヒジ内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(通称トミー・ジョン手術)に踏み切った。1年以上にわたる地道なリハビリを乗り越え、今年4月から二軍戦で実戦復帰。18試合にリリーフ登板し、1勝1敗1セーブ、防御率1・04の好結果を残していた。

一軍合流した田島は「めちゃくちゃ緊張して、めちゃくちゃ力入っています」とコメント。その上で「すごいやってやるぞという強い気持ちは自分の中にあるが、できるだけ冷静になってやりたい。振り返ると、この2年は長かったが、しっかり抑えられたら。まずはサポートしてもらった方たちに感謝の気持ちを込めて投げたい」と意気込みを語った。

また、東京五輪の米大陸予選にキューバ代表として参加していたジャリエル・ロドリゲス投手(24)もこの日、一軍再昇格すると、これまで先発を務めてきたが、ベンチ入りし、登板待機。与田剛監督は(55)は田島、ロドリゲスの起用法について「残り試合にまず、取れそうなゲームを何とかリリーフでリズムをつくってもらいたい。そういう意味で、この2人に力を貸してもらいたい。もうその思いだけです」と力説した。

チームは最短11日に自力V消滅の危機に陥っているだけに、前半戦残り5試合で勝ち続けるため、ロドリゲスも救援で起用する方針だ。ロドリゲスは「ようやく戻ってくることができてうれしい。とにかく与えられたところで精一杯やってチームのために頑張るよ。チームの勝利、ドラゴンズがどんどん上へ行けるように力になりたい」と張り切っている。

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