【ドラゲー】8・1神戸で引退の吉野がラスト聖地で躍動「本当に引退するんだな」

合体式ネックブリーカーを決める吉野正人

ドラゴンゲート8月1日神戸ワールド記念ホール大会で引退する「スピードスター」吉野正人(40)が、9日の後楽園ホール大会で〝聖地〟に別れを告げた。

吉野はこの日、土井成樹(40)、しゃちほこBOYと組みKzy(35)、横須賀ススム(42)、堀口元気(42)と6人タッグマッチで対戦。土井との名コンビ「土井吉」での卓越した連携を披露すると、トルべジーノからソル・ナシエンテでKZyを捕獲する。最後はしゃちほこがKzyに3カウント奪われ勝利こそ逃したものの、かつて「地球上で最も速いレスラー」と称されたスピードで観客を魅了した。

試合後のリング上で対戦した堀口、ススム、Kzyからメッセージを送られた吉野は、毎月興行を行ってきた聖地に詰めかけたファンに感謝の言葉を述べると深々と頭を下げて退場。「終わっちゃいましたね。後楽園は本当に特別な思い出のある会場なんで。『T2P』として帰ってきて六角形で初めて試合したのもこのリングでしたし。そこから21年ですか…。喜怒哀楽の詰まったプロレスだったと思います」と振り返った。

首の状態悪化により引退を表明したのが2019年12月。吉野は「今まで引退発表してからカウントダウンってやっててもまだいまいち自分のなかでピンと来てなくて、実感がまったくなかったんで、そのままずっときたんですけど。今日後楽園で試合して、本当に引退するんだなって実感が湧いてきたというか」と感慨深げな表情を浮かべた。「リングに上がるからには楽しみたいんでね。最後は(20年内の引退を21年8月まで)延長してまでここまで来たので、お客さんと楽しんで終わりたいと思っています。最後まで吉野正人についてきてくれたらと思います。これで終わりじゃないので。8月1日まで突っ走るので楽しみにしていてください」と誓っていた。

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