ファン投票で球宴選出のポージー 左手親指の打撲でIL入り

日本時間7月10日、ジャイアンツは正捕手バスター・ポージーを左手親指の打撲により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。ポージーは同5日のダイヤモンドバックス戦でファウルチップを捕球し損ねた際に左手を負傷して途中交代。それ以降は試合に出場していなかった。オールスター・ゲームのファン投票でナ・リーグ捕手部門1位となり、3年ぶりのオールスター・ゲーム選出が決まっていたが、残念ながら出場できなくなってしまった。

現在34歳のポージーは2010年ナ・リーグ新人王、2012年ナ・リーグMVP、首位打者1回、シルバースラッガー賞4回、ゴールドグラブ賞1回、ワールドシリーズ制覇3回、2017年ワールド・ベースボール・クラシック優勝(アメリカ代表)など、輝かしい実績を誇るジャイアンツの正捕手。昨季は養子にした双子の女の子が早産で生まれたため、新型コロナウイルス感染のリスクを考慮してオプトアウト(=出場辞退)したが、今季はここまで58試合に出場して打率.328、12本塁打、28打点、OPS.968の好成績を残し、自身7度目のオールスター・ゲーム選出が決定していた。

ファン投票でオールスター・ゲームに選出されたため、ナ・リーグの先発メンバーに名を連ねる予定だったポージー。エリアス・スポーツ・ビューロー社によると、前年のシーズンでプレーしなかった選手がオールスター・ゲームの先発メンバーに名を連ねるのは、1999年シーズンをがんの治療で全休し、2000年のオールスター・ゲームで先発メンバー入りしたアンドレス・ガララーガ以来だったという。しかし、そのガララーガ以来の快挙は実現しないことになった。

ポージーの欠場により、選手間投票でオールスター・ゲームに選出されたJ・T・リアルミュート(フィリーズ)が先発メンバーに繰り上がる見込み。また、ナ・リーグ捕手最多の13本塁打を放っているウィルソン・コントレラス(カブス)、同最多の40打点を記録しているヤディアー・モリーナ(カージナルス)、8割を超えるOPSをマークしているオマー・ナルバイエズ(ブリュワーズ)とウィル・スミス(ドジャース)あたりがポージーの代役としてオールスター・ゲームのメンバー入りを果たすことになりそうだ。

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