子どもの相談窓口知って 「オンブズながさき」 160校にカード配布へ

配布するカードを準備する相談員たち=長崎市本石灰町

 子どもの救済に取り組むNPO法人「子どもの権利オンブズパーソンながさき」(古豊慶彦代表)は、子どもたちに相談窓口を知ってもらおうと、開設時間や連絡先などを記したカードを長崎、諫早、西彼長与、時津の各市町立小中学校の全児童、生徒に配布する。
 オンブズながさきは民間の第三者機関。学校生活や家庭環境などに悩みを抱える子どもやその関係者からの相談対応で個別救済を図り、ケースによっては学校や行政機関などに制度改善を求める。相談窓口「オンブズルーム」(長崎市本石灰町)は長崎電気軌道思案橋電停近くで、週3回の開所日に相談員が常駐。来所や電話、メールで相談を受けている。
 配布するカードは名刺サイズ。夏休みに入るまでに各校を通じて約160校の約4万4千人に配布する予定。
 昨年度の新規相談件数は13件。以前配布したカードを持っていた子どもからの連絡もあった。古豊代表は「コロナで悩みも増えている。話を聞いてサポートしてくれる大人がいると知ってもらえれば」と話している。
 相談受付時間は水曜(午前11時~午後7時)、木曜(午後6時~9時)、土曜(午後2時~6時)。電話(080.3187.9156)やメール(komb.nagasaki@gmail.com)でも受け付けている。

配布する名刺サイズのカード

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