チャット使用料請求された高齢女性救う コンビニ店長に感謝状 長崎署

署長感謝状を受け取った吉田さん=長崎市内(長崎署提供)

 詐欺被害を防いだとして、長崎署はこのほど、長崎市のファミリーマート長崎愛宕四丁目店の吉田一三店長に署長感謝状を贈った。
 同署と吉田さんによると4月14日昼ごろ、来店した市内の70代女性がマルチメディア端末「ファミポート」前で戸惑っていた。店員が話を聞くと「チャットの使用料を千円請求された」などと話したため、吉田さんが不審に思い「以前あった詐欺と似ている。交番に行った方がいい」と助言。女性が同署に相談し、詐欺と分かった。
 女性は3月ごろ「間違いメール」が届き、やりとりで仲良くなった相手から突然、「携帯電話が使えなくなる」「メールではなくチャットを使おう」などと言われ、チャットに誘導された。女性はやり方が分からなかったが、相手と連絡が取れないまま、後日別のメールからチャットの支払い請求が届いたという。
 感謝状を受け取った吉田さんは「日頃からの意識付けや声掛けなどの努力が積良かった」と話した。


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